代理人(読み)ダイリニン

デジタル大辞泉 「代理人」の意味・読み・例文・類語

だいり‐にん【代理人】

他人代理をする人。
代理権を有し、本人に代わって意思表示をしたり受けたりする権限をもつ人。
[類語]代人名代総代代理ピンチヒッター替え玉ダミー

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精選版 日本国語大辞典 「代理人」の意味・読み・例文・類語

だいり‐にん【代理人】

  1. 〘 名詞 〙 代理権をもつ者。すなわち本人に代わって意思表示をしたり、意思表示を受けたりする権限のある人。任意代理人法定代理人とがある。
    1. [初出の実例]「この政事をとり扱ふ役人は即人民の代理人(タイリニン)にて」(出典:開化問答(1874‐75)〈小川為治〉二)

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知恵蔵 「代理人」の解説

代理人

「スポーツ代理人」のページをご覧ください。


代理人(プロ野球の)

契約更改にあたって、契約当事者に代わって球団と交渉する人物。野球協約第50条(対面契約)では「球団と選手が初めて選手契約を締結する場合(中略)球団職員と選手とが対面して契約しなければならない」と当事者同士の契約を義務付けているが、更改に関しては規定がない。1999年8月の労使交渉でようやく、弁護士有資格者に限るという条件付きで、代理人の同席を認める答申が出された。資格を弁護士に限ったのは、米国社会と違って代理人システムに馴染みがないためか。米大リーグでは70年に代理人交渉と第三者調停を労使協定に盛り込み、これを機に選手の権利拡大が進み75年のFA制度導入に結び付いた。

(武田薫 スポーツライター / 2007年)

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世界大百科事典(旧版)内の代理人の言及

【代表】より

…【樋口 陽一】
[民法における代表]
 法人の機関(手足)である理事が外部に対して行為した場合のように,ある人(この場合は理事)の行為がそのまま他人(この場合は法人)の行為としての効果を生じる関係をいう(民法53条)。代理の場合は,代理人が本人のために行為し,その効果を本人に帰属させる関係であるが,代理人の行為はあくまで代理人の行為であって本人の行為とはされず,この点で代表とは異なる。それゆえ,代表者である理事の不法行為は法人の不法行為となりうるが,不法行為の代理ということはありえないから,代理人の不法行為で本人が責任を負うのは,使用者としての責任(使用者責任)を負う場合だけであるとされる。…

【代理】より

…とくに19世紀のドイツ普通法時代には代理の本質をめぐって学説上の争いがあった。そこでは,(1)代理人は本人の意思を表示するにすぎず真の行為者は本人であるとする説(本人行為説),(2)代理人は一部は自己の意思を一部は本人の意思を表示するものであり本人も代理人も行為者であるとする説(共同行為説)もあったが,(3)代理人は自己の意思を表示するものであり本人はその効果を受けるにすぎないとする説(代理人行為説)が多数を占めた。代理人行為説はドイツ民法に採用され,日本の民法における代理規定の基礎にもなっている。…

※「代理人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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