代理行為(読み)ダイリコウイ

デジタル大辞泉 「代理行為」の意味・読み・例文・類語

だいり‐こうい〔‐カウヰ〕【代理行為】

民法上、代理人本人のためにする行為
行政法上、第三者のなすべき行為を行政主体が代わって行う行政行為。第三者自らがしたのと同じ効果を生ずる。

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精選版 日本国語大辞典 「代理行為」の意味・読み・例文・類語

だいり‐こうい‥カウヰ【代理行為】

  1. 〘 名詞 〙 代理人が本人のためにする行為。代理人が積極的に意思表示をする能動代理と、第三者が本人に対してする意思表示を受領する受動代理とがある。〔投機市場論(1926)〕
    1. [初出の実例]「問屋営業其ものはだんだん発達し、民法の制度あったとき代理行為として認められ」(出典:現行法律語の史的考察(1930)〈渡部万蔵〉三)

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世界大百科事典(旧版)内の代理行為の言及

【授権】より

…代理権を授与する法律行為を授権行為という。現実に行われる代理行為は本人・代理人間における実質的権利義務関係(内部関係)と代理権ないし代理関係(対外的代理関係)とからなっているとみることができるが,授権行為の概念によって委任契約・雇傭契約などの内部関係設定行為と区別して代理権授与行為を考えることができ,具体的代理行為を内的および外的の二つの異なった法的視点から評価することができる。授権行為を契約と解するか単独行為と解するかについては意見が分かれている。…

※「代理行為」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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