仮の世(読み)カリノヨ

デジタル大辞泉 「仮の世」の意味・読み・例文・類語

かり‐の‐よ【仮の世】

無常なこの世。はかない現世。うきよ。
「風そよぐしの小笹をざさの―を思ふねざめに露ぞこぼるる」〈新古今・雑上〉
[類語]定めない浮き世常なし諸行無常

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精選版 日本国語大辞典 「仮の世」の意味・読み・例文・類語

かり【仮】 の 世(よ)

  1. 無常な現世。はかないこの世。かりのやど。かりのこの世。
    1. [初出の実例]「泣く泣くも帰りにしかなかりの世はいづこもつひの常世(とこよ)ならぬに」(出典源氏物語(1001‐14頃)幻)

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