仮託(読み)カタク

デジタル大辞泉 「仮託」の意味・読み・例文・類語

か‐たく【仮託】

[名](スル)他の物事を借りて言い表すこと。事寄せること。「動物界仮託した寓話
[類語]口実名目隠れみのかこつける託するよそえる盾に取る表向き表看板美名綺麗事大義大義名分錦の御旗

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精選版 日本国語大辞典 「仮託」の意味・読み・例文・類語

か‐たく【仮託】

  1. 〘 名詞 〙 他の事柄を口実にしたり利用したりすること。かこつけること。かこつけ。
    1. [初出の実例]「仮託霊異。侵擾朝章」(出典:続日本紀‐宝亀一一年(780)一二月壬子)
    2. 「『水彩画家』で、友人の晩霞やその妻に仮託した愛欲葛藤は」(出典:島崎藤村覚え書(1954)〈臼井吉見〉モデル問題)
    3. [その他の文献]〔礼記疏‐王制〕

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普及版 字通 「仮託」の読み・字形・画数・意味

【仮託】かたく

かこつける。口実とする。〔隋書、芸術伝序〕或いは陰陽を變亂して、君欲を曲し、或いは怪に假託して、民心惑(けいわく)す。

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