出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
料理店などで飲食・遊興の世話をする座敷女中。元来は、宮廷で炊事をつとめる下級女官の名であったものが武家や民間にも継承され、茶屋に移って炊事とは無縁の職業となった。紅色の前垂(まえだれ)をつけるので赤前垂と俗称するが、この風俗は宮廷女官以来の伝統である。関西の茶屋の仲居は、単なる給仕人の域を超えて、遊女や芸者の指名をはじめ座敷の差配の実権を握るようになった。
[原島陽一]
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...