任ずる(読み)ニンズル

デジタル大辞泉 「任ずる」の意味・読み・例文・類語

にん・ずる【任ずる】

[動サ変][文]にん・ず[サ変]
官職を与える。その役に就かせる。「大使に―・ぜられる」
自分責任任務とする。「国政に―・ずる」
自分がその任務・責任を果たすことができるという自信を持つ。自任する。「芸術家をもって―・じている」
[類語]任命任官任用挙用登用信任選任

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精選版 日本国語大辞典 「任ずる」の意味・読み・例文・類語

にん‐・ずる【任】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]にん・ず 〘 自動詞 サ行変 〙
    1. 引き受けて自分の任務または、責任とする。官職につく。任じる。
      1. [初出の実例]「臣去寛平五年任備中介」(出典:本朝文粋(1060頃)二・意見十二箇条〈三善清行〉)
      2. 「任じつれば国中みな心のままに、管領するよし歟」(出典:名語記(1275)三)
    2. 任務に自信を持つ。自任する。任じる。
      1. [初出の実例]「有志家を以て任ずる人の」(出典:妾の半生涯(1904)〈福田英子〉一)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]にん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙
    1. 官職につかせる。役につける。任じる。
      1. [初出の実例]「但比年以来、所任使人、訪察不精」(出典:続日本紀‐天平一六年(744))
      2. 「備中ノ権ノ介に任ぜられ其国に徃きたるに」(出典:小学読本(1874)〈榊原・那珂・稲垣〉五)
    2. 担当させる。ひきうけさせる。まかせる。任じる。

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