会戦(読み)かいせん

精選版 日本国語大辞典 「会戦」の意味・読み・例文・類語

かい‐せん クヮイ‥【会戦】

〘名〙 双方の軍が出会って、戦うこと。一定地域に大兵力を集結して行なう大規模かつ決定的な戦闘
日本外史(1827)一「関東将士悉従之、刻期会戦」
経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「敵の大軍平野に会戦するには」 〔孫子虚実

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「会戦」の意味・読み・例文・類語

かい‐せん〔クワイ‐〕【会戦】

[名](スル)敵味方双方の多数軍勢が出あって戦うこと。また、大規模な陸上戦。「両国奉天会戦する」
[類語]戦う有事戦時非常時乱世事変革命戦争非常いくさたたか戦役せんえきえきへい兵馬へいば兵戈へいか干戈かんか合戦かっせん交戦戦火兵火戦乱兵乱戦雲戦塵せんじん戦禍せんか大戦戦闘争う渡り合う切り結ぶ一戦を交える砲火を交える兵刃へいじんを交える干戈かんかを交える

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版 「会戦」の意味・わかりやすい解説

かいせん【会戦 battle】

部隊(通常,軍以上)相互の戦闘をいう。初期の旧日本陸軍の教書では,敵・味方両軍戦場に相会遭(かいそう)して戦うことを会戦といい,別に主力相互の戦いを全戦(そうたたかい)と呼んでいた。1885年陸軍大学校の教官として招聘(しようへい)されたドイツの参謀将校K.W.J.メッケル少佐著の陸軍大学校教本《戦時帥兵術》(1886)では,〈“戦闘”とは一般に戦いの総称であるが,慣用上“戦闘Gefecht”と言えば,小部隊の戦いを意味し,大きい部隊の戦いを“会戦Schlacht”と言う。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

普及版 字通 「会戦」の読み・字形・画数・意味

【会戦】かい(くわい)せん

両軍がその主力を集中して、相会して戦う。〔孫子、虚実〕戰ひの地を知り、戰ひの日を知らば、則ち千里にして會戰すべし。

字通「会」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

アルツハイマー

[1864~1915]ドイツの精神医学者。クレペリンのもとで研究に従事。1906年、記憶障害に始まって認知機能が急速に低下し、発症から約10年で死亡に至った50代女性患者の症例を報告。クレペリンによっ...

アルツハイマーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android