精選版 日本国語大辞典 「会」の意味・読み・例文・類語
かい‐・する クヮイ‥【会】
[1] 〘自サ変〙 くゎい・す 〘自サ変〙
① 人々がある場所に寄り合う。集まって顔を合わせる。また、公の席で相手と会う。
② ある物事や出来事に出会う。遭遇する。
③ 物事が一か所で出会う。集まって一つになる。
※史記抄(1477)三「辰は十二月の日月の会する処ぞ」
[2] 〘他サ変〙 くゎい・す 〘他サ変〙
① ある場所に人を集める。
② 物事を理解する。会得する。さとる。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉五「かくの如き人は、機会を知ることを会せざるが故に」
かい クヮイ【会】
〘名〙
※菅家文草(900頃)二・暮春、見南亜相山荘尚歯会「毎レ看二吾老一誰勝レ涙、此会当為悩二少年一」
④ めぐりあうこと。出会うこと。際会。出会い。
⑤ ちょうどその時。機会。折。「風雲の会」 〔陳琳‐為袁紹檄予州文〕
え ヱ【会】
〘名〙 (「え」は「会」の呉音) 二人以上の人が集まること。また、その集まり。おもに神仏に関係のある集まりをいう。法会。
※霊異記(810‐824)下「会を設けて供養しき」
※栄花(1028‐92頃)もとのしづく「めでたき御堂のゑとののしれども」
え‐・す ヱ‥【会】
〘他サ変〙 (「え」は「会」の呉音) 理解する。会得する。
※正法眼蔵(1231‐53)弁道話「祖師のいはく、仏法を会すること、男女貴賤をえらぶべからずときこゆ」
かい‐・す クヮイ‥【会】
〘自他サ変〙 ⇒かいする(会)
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