伴天連(読み)バテレン

デジタル大辞泉 「伴天連」の意味・読み・例文・類語

バテレン【天連/天連】

《父・神父の意の、〈ポルトガル〉padreから》
キリスト教日本に伝来した当時の、カトリック宣教師の称。パードレ。→イルマン
キリスト教およびキリスト教徒の称。

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百科事典マイペディア 「伴天連」の意味・わかりやすい解説

伴天連【バテレン】

キリシタン用語。ポルトガル語のパードレpadre(父,神父)に由来し,ローマ・カトリック教会司祭をさす。〈イルマン〉の上位に立ち,布教組織を指導する。
→関連項目キリシタン禁制宣教師南蛮寺伴天連追放令

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世界大百科事典 第2版 「伴天連」の意味・わかりやすい解説

バテレン【伴天連】

ポルトガル語のパードレpadreに由来するキリシタン用語。司祭,神父を意味し,司祭職にある聖職者をいう。布教組織の指導的立場にあり,階級的にはイルマンの上位に位置する。波阿伝連,破提連,はてれんなどと書くこともある。【岸野 久】

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旺文社日本史事典 三訂版 「伴天連」の解説

伴天連
バテレン

安土桃山〜江戸時代中期,キリシタン宣教師のうちの司祭
司祭以外の宣教師をイルマンという。ポルトガル語padre(パードレ:「神父」の意)の転訛。ザビエルをはじめとし,トルレス,ビレラ,フロイス,カブラルオルガンチノコエリョヴァリニャーニソテロなどが有名。

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世界大百科事典内の伴天連の言及

【伴天連追放令】より

…(2)以心崇伝が1613年(慶長18)徳川家康の命により作成した排キリシタン令。通常伴天連追放文と呼び(1)と区別する。将軍徳川秀忠の名で公布され,江戸時代を通じて幕府のキリシタン禁制の基本法となった。…

※「伴天連」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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