佐成 謙太郎(読み)サナリ ケンタロウ

20世紀日本人名事典 「佐成 謙太郎」の解説

佐成 謙太郎
サナリ ケンタロウ

大正・昭和期の国文学者,能楽研究



生年
明治23(1890)年5月23日

没年
昭和41(1966)年3月4日

出生地
滋賀県彦根市

学歴〔年〕
東京高等師範学校卒,京都帝大文科大学〔大正4年〕卒

経歴
東大大学院に学び、在学中から慶応義塾大学講師を務め、日本大学、東京外国語学校各講師を経て、大正13年女子学習院教授となった。戦後大東文化大学教授、鎌倉女学院理事長を務めた。中古中世文学の研究に尽力、特に謡曲造詣が深く、謡曲の素材・構成・特質に関する論文を多数発表。大著「謡曲大観」(全7巻)は近代的な注釈書として謡曲研究の基礎を築いた。他の著書に「増鏡通釈」「対訳源氏物語8巻」「徒然草全講」「日本文学史講説」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐成 謙太郎」の解説

佐成謙太郎 さなり-けんたろう

1890-1966 大正-昭和時代の国文学者。
明治23年5月23日生まれ。大正13年女子学習院教授となる。戦後,大東文化大教授,鎌倉女学院理事長。中古・中世文学を専門とし,とくに謡曲の研究で知られ,「謡曲大観」全7巻をあらわした。昭和41年3月4日死去。75歳。滋賀県出身。京都帝大卒。著作ほかに「対訳源氏物語」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「佐成 謙太郎」の解説

佐成 謙太郎 (さなり けんたろう)

生年月日:1890年5月23日
大正時代;昭和時代の国文学者;能楽研究家。大東文化大学教授;鎌倉女学院理事長
1966年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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