佐藤純彌(読み)さとう じゅんや

知恵蔵mini 「佐藤純彌」の解説

佐藤純彌

映画監督。1932年11月6日、東京都生まれ。東京大学を卒業後、56年に東映東京撮影所に入社。63年に「陸軍残虐物語」で監督デビューし、高倉健(1931-2014年)主演の「新幹線大爆破」(1975年)など同社の話題作を数多く手掛けた。77〜78年には森村誠一原作の「人間の証明」「野性の証明」を監督し、角川映画の躍進に貢献。その後は、モントリオール世界映画祭でグランプリに輝いた「未完対局」(82年)や日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した、井上靖原作の「敦煌」(88年)といった日中合作映画、過酷な極地ロケを敢行した「植村直己物語」(86年)などの大作に次々と取り組んだ。2005年、ヒット作「男たちの大和/YAMATO」を制作。08年には旭日小綬章を受章した。19年2月9日、死去。享年86。

(2019-2-19)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐藤純彌」の解説

佐藤純彌 さとう-じゅんや

1932- 昭和後期-平成時代の映画監督。
昭和7年11月6日生まれ。昭和31年東映に入社。38年監督デビュー作の「陸軍残虐物語」でブルーリボン新人賞。「新幹線大爆破」を手がけたあとフリーとなり,51年「君よ憤怒の河を渉れ」が中国でヒットし,日中合作「未完の対局」をとる。平成18年「男たちの大和/YAMATO」でブルーリボン監督賞。代表作に「敦煌」「おろしや国酔夢譚」など。東京出身。東大卒。

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