ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「佗鉢可汗」の意味・わかりやすい解説
佗鉢可汗
たはつかがん
Tuo-bo Ke-han; Tapar Khaghan
[没]581
突厥帝国第4代の大カガン (在位 572~581) 。他鉢とも書く。伊利可汗の子。突厥の隆盛期にあたり,また中国,華北にあった北周と北斉の対立を利用し,両方から多くの歳幣を得た。のち北斉が北周に敗れて突厥に逃れ,これとともに北周を討とうとしたが,579年佗鉢は北周と和親を結び,翌 580年北周の千金公主をめとった。また仏法にも帰依し,寺院を建てたり,経典の翻訳も行なった。
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