余所余所しい(読み)ヨソヨソシイ

デジタル大辞泉 「余所余所しい」の意味・読み・例文・類語

よそよそ‐し・い【余所余所しい】

[形][文]よそよそ・し[シク]
隔てがましく冷淡である。親しみがない。他人行儀である。「―・い態度をとる」「わざと―・くする」
関係である。
「あなうたて、いと―・しきことをも知らせ給ひにけるかな」〈狭衣・三〉
[派生]よそよそしげ[形動]よそよそしさ[名]
[類語]けんけんつんけんつんつん意地悪邪慳じゃけんそっけないすげないつれないにべないけんもほろろ冷たい気がない刺刺とげとげしい・取り付く島も無い・ぎすぎすぶっきらぼうつっけんどんむげにぷいとむしゃくしゃかんかんぷりぷりぷんぷんかちんかっかかりかりかっとぷんとつんと意地悪いないがしろ白い目で見るかろんずる

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精選版 日本国語大辞典 「余所余所しい」の意味・読み・例文・類語

よそよそ‐し・い【余所余所】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]よそよそ〘 形容詞シク活用 〙
  2. 関係がない。無関係である。
    1. [初出の実例]「あなうたて、いとよそよそしきことをもしらせ給にけるかな」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)三)
  3. 隔てがましい。親しみをもたない。他人行儀である。うとうとしい。
    1. [初出の実例]「時々などまゐりて、よそよそしからんもてなしに、いかでかは限りあらん命もながらへやるべからんと」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)二)

余所余所しいの派生語

よそよそし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

余所余所しいの派生語

よそよそし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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