信ずる(読み)シンズル

デジタル大辞泉 「信ずる」の意味・読み・例文・類語

しん・ずる【信ずる】

[動サ変][文]しん・ず[サ変]
そのことを本当だと思う。疑わずに、そうだと思い込む。「神の存在を―・ずる」「成功するものと―・じている」
信用する。信頼する。「だれも―・じられない」「―・ずべき筋によれば」
信仰する。「キリスト教を―・ずる」
[類語]信仰信心帰依狂信信用軽信誤信妄信盲信信じ込む本気にする真に受ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「信ずる」の意味・読み・例文・類語

しん‐・ずる【信】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]しん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 物事を本当だと思う。また、信頼する。信用する。
    1. [初出の実例]「ひとのみかどにも、夢をしむして国を助くる類(たぐひ)多う侍りけるを」(出典源氏物語(1001‐14頃)明石)
    2. 「世俗の虚言をねんごろに信じたるも」(出典:徒然草(1331頃)七三)
  3. 神仏を信仰する。帰依する。
    1. [初出の実例]「何况やふかく信し、あつくたのみたてまつらせたまはむ功徳をや」(出典:法華修法一百座聞書抄(1110)三月一日)
    2. 「誠の心をおこすといふは、他の事にあらず。仏法を信ずる也」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一二)

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