修する(読み)シュウスル

デジタル大辞泉 「修する」の意味・読み・例文・類語

しゅう・する〔シウする〕【修する】

[動サ変][文]しう・す[サ変]
学問技術などを身につける。おさめる。しゅする。「学を―・する」
整えて正しくする。「身を―・する」「文章を―・する」
こわれたところを直す。修理する。「伽藍がらんを―・する」
仏事などを執り行う。しゅする。「法要を―・する」
飾る。修飾する。「外見を―・する」
[類語]学ぶ習う修める教わる

しゅ・する【修する】

[動サ変][文]しゅ・す[サ変]
おさめる。修練する。しゅうする。「仏道を―・する」
なおす。修繕する。しゅうする。
「船を―・するを名として」〈条野有人・近世紀聞〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「修する」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐・する【修】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]しゅ・す 〘 他動詞 サ行変 〙 ( 「しゅ」は「修」の呉音 )
  2. 収納する。保管する。おさめる。しゅうする。
    1. [初出の実例]「先下符民部省。省修符請印。不直下符於国」(出典延喜式(927)一一)
  3. 訓練によって身につける。修練する。おさめる。しゅうする。
    1. [初出の実例]「追ひ求むれども、到る所を知ら不るが故に、為に福を修す」(出典:日本霊異記(810‐824)上)
    2. 「ほしゐままの悪道をしゅせば、則天罰を受けん事」(出典:仮名草子・伊曾保物語(1639頃)中)
  4. 仏事、祭事などを、しきたりにのっとってとり行なう。
    1. [初出の実例]「大法秘法一として残る処なう修(シュ)せられけり」(出典:高野本平家(13C前)三)
  5. つくろう。なおす。修繕する。
    1. [初出の実例]「諸楽の音律のちがい参差したを修しなをして、均うととのえさせられたぞ」(出典:玉塵抄(1563)七)

しゅう‐・するシウ‥【修】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]しう・す 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. おさめる。身につける。修得する。しゅする。
    1. [初出の実例]「Shū シウ 修。ガクモン ヲ shūsuru(シュウスル)」(出典:改正増補和英語林集成(1886))
  3. ととのえる。始末する。
    1. [初出の実例]「吾が将校士卒行李を修(シウ)する等、其の他多少の時間を要すれば也」(出典:愛弟通信(1894‐95)〈国木田独歩〉敵艦降伏)
  4. かざる。修飾する。
    1. [初出の実例]「清先生不城府。不辺幅」(出典:随筆・孔雀楼筆記(1768)序)

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