修二月会(読み)シュニガツエ

デジタル大辞泉 「修二月会」の意味・読み・例文・類語

しゅにがつ‐え〔シユニグワツヱ〕【修二月会】

陰暦2月に行われる法会。奈良東大寺で陰暦2月1日から14日まで(現在は3月)行うものが有名で、お水取りはその13日の儀式修二会しゅにえ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「修二月会」の意味・読み・例文・類語

しゅにがつ‐えシュニグヮツヱ【修二月会】

  1. 〘 名詞 〙 奈良東大寺の二月堂で、陰暦二月一日から同一四日(現在は三月一日から一四日)までの間、本堂観世音の前で修する法会。諸山諸寺でも行なわれた。修二会。修二月法。修二月。《 季語・春 》 〔諸国風俗問状答(19C前)〕

修二月会の語誌

( 1 )二月に行なわれる悔過会(けかえ)で、特に天平勝宝三年(七五一)に始まった東大寺二月堂(羂索院)の修二月会が、お水取りの通称で有名。
( 2 )修正会(しゅしょうえ)が歳始の行事として天下太平・五穀豊穰などを祈願するのに対して、修二会(しゅにえ)は、インド正月にあたるために仏への供養を行なう法会と言われている。


しゅうにがつ‐えシウニグヮツヱ【修二月会】

  1. 〘 名詞 〙しゅにがつえ(修二月会)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の修二月会の言及

【修二会】より

…修二月会あるいは単に修二月ともいう。毎年2月の初めに国家の安泰,有縁の人々の幸福を祈願する法会。…

※「修二月会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android