そう‐そつ サウ‥【倉卒・草卒・怱ソウ卒・匆ソウ卒】
〘名〙 (形動)
① 急なこと。突然なこと。また、そのさま。にわか。だしぬけ。
※
延喜式(927)二一「読師法服〈略〉若倉卒不
レ堪
二縫作
一者即以
二絁綿等
一相換供之」
※
言継卿記‐天文元年(1532)六月五日「人々一首づつ詠候了〈略〉早卒之所作比興々々」 〔
李陵‐答蘇武書〕
② あわてること。落ち着かないこと。忙しいこと。急いでいること。また、そのさま。
※江帥集(1111頃)「よりつなの
朝臣、つのくにに
羽束山、為
二贈詠
一不
レ能
レ送、早卒故也」
※俳諧・奥の
細道(1693‐94頃)
全昌寺「心早卒にして堂下に下るを」 〔
欧陽脩‐上范司諫書〕
③ かるはずみなこと。いいかげんなこと。また、そのさま。
※
蘭学階梯(1788)下「倉卒に読過することなかれ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「倉卒」の意味・読み・例文・類語
そう‐そつ〔サウ‐|ソウ‐〕【倉卒/草卒/×怱卒】
[名・形動]
1 突然であること。また、そのさま。だしぬけ。
「かく―に会戦して」〈逍遥訳・自由太刀余波鋭鋒〉
2 あわただしいこと。忙しくて落ち着かないこと。また、そのさま。「―の間」「―に辞去する」
3 かるはずみであること。いいかげんであること。また、そのさま。
「―な結論をしてはいけないと思って」〈寅彦・蒸発皿〉
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普及版 字通
「倉卒」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報