倚像(読み)イゾウ

デジタル大辞泉 「倚像」の意味・読み・例文・類語

い‐ぞう〔‐ザウ〕【×倚像】

台座などに腰掛けて、両足を下にたらしている姿の仏像。→座像

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「倚像」の意味・読み・例文・類語

い‐ぞう‥ザウ【倚像】

  1. 〘 名詞 〙 台座に腰を掛けて両足を下へたらしている姿の仏像。広隆寺中宮寺などの釈迦如来像など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「倚像」の意味・わかりやすい解説

倚像【いぞう】

立像・座像などに対して,倚子に腰をかけた姿の仏像をいう。日本では白鳳(はくほう)時代の仏像に多い。倚像のうち中国六朝(りくちょう)時代の弥勒(みろく)像に多く見られる両脛(はぎ)を交差させたものを,特に交脚像と呼ぶ。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「倚像」の意味・わかりやすい解説

倚像
いぞう

両脚を前に垂れて椅子や台座に腰を掛けた姿の仏像。仏菩薩のすわり方の一種インドの仏像の形式を伝えるもので,中国,日本の古代の仏像にしばしばみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android