倥偬(読み)コウソウ

デジタル大辞泉 「倥偬」の意味・読み・例文・類語

こう‐そう【××偬】

慌ただしいこと。忙しいこと。
「―の際に分陰ふんいんぬすんで記しつけたものと見えて」〈漱石・趣味の遺伝
[類語]忙しい東奔西走てんてこ舞いせわしいせわしない気ぜわしいあわただしい目まぐるしい多忙繁忙繁多繁劇多事多端多用繁用きりきり舞い席の暖まるいとまもない猫の手も借りたいそそくさせかせか性急拙速多端忙殺怱忙そうぼう怱怱そうそう大忙し取り紛れる手が塞がる目が回る応接にいとまがないあくせくこせこせばたばたせっかちあたふた気早気早い大わらわ貧乏暇無し甲斐甲斐かいがいしいそわそわ右往左往慌てふためく動き回るちょこまかうそうそ倉卒押せ押せてんやわんややいのやいの

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精選版 日本国語大辞典 「倥偬」の意味・読み・例文・類語

こう‐そう【倥偬】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 忙しいこと。
    1. [初出の実例]「何况今日人事倥偬、鐘声未歇鼓声催」(出典:宝覚真空禅師録(1346)乾・豊州蒋山興聖万寿禅寺語録)
    2. [その他の文献]〔孔稚珪‐北山移文〕
  3. 苦しむこと。〔楚辞‐九歎・思古〕

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