倦怠(読み)けんたい

精選版 日本国語大辞典 「倦怠」の意味・読み・例文・類語

けん‐たい【倦怠】

〘名〙
① 飽きておこたること。いやになってなまけること。〔文明本節用集(室町中)〕
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉四「毫も倦怠の念なく〈略〉日夜団栗(どんぐり)のスタビリチーを研究し」 〔斉書‐虞玩之〕
心身が疲れてだるくなること。
※全九集(1566頃)三「小兎糸子円腎虚し、目まい耳鳴り、手足倦怠(ケンタイ)

うみ‐おこた・る【倦怠】

〘自ラ四〙 飽きておろそかになる。
※古活字本毛詩抄(17C前)一六「物をよくつとめて、ち共倦怠る事のないは、文王令聞ぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「倦怠」の意味・読み・例文・類語

けん‐たい【×倦怠】

[名](スル)
物事に飽きて嫌になること。飽き飽きすること。「倦怠期」
心身が疲れてだるいこと。「倦怠感」
[類語]飽きる倦む食傷飽き飽きうんざり退屈鼻に付くげんなり懲り懲り辟易閉口まっぴら疲労疲れ困憊過労疲弊くたびれ疲憊ひはい困弊こんぺい所労心労気疲れ気苦労旅疲れ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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