翻訳|deviation
統計学の用語。測定値などの資料x1,x2,……,xnがあるとき,その分布の代表値からの平均的なへだたりを示す数値である。代表値としては平均値,をとることが多い。偏差としてよく用いられるのは標準偏差σ,平均偏差δ,四分偏差Qなどである。標準偏差は,で,その平方σ2は平方偏差または分散と呼ばれる。δは,で計算される。資料が階級値に分類されているときは,各階級の代表値および個数をそれぞれxi,niとするとき,とおいて,σおよびδは,で求められる。資料が大きさの順に整理されているとき,小さいほうから1/4位,および3/4位に位置するものの値をQ1,Q3とかき,それぞれ第1四分位数,第3四分位数,それから得られるQ=1/2(Q3-Q1)を四分偏差という。四分偏差は容易に求められ,おおよその偏差を知るのに好都合である。
執筆者:飛田 武幸
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