優女(読み)ヤサオンナ

デジタル大辞泉 「優女」の意味・読み・例文・類語

やさ‐おんな〔‐をんな〕【優女】

姿かたちの美しい女。また、性質のやさしい女。やさめ。
「かかる東の果てしにもまたあるものぞ―」〈浄・凱陣八島〉

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精選版 日本国語大辞典 「優女」の意味・読み・例文・類語

やさ‐め【優女】

  1. 〘 名詞 〙 やさしい女。風雅で美しい女。やさおんな。
    1. [初出の実例]「上町に名のありし風流女(ヤサメ)久米と云へるを更に又呼入れて」(出典:浮世草子・椀久一世(1685)下)

やさ‐おんな‥をんな【優女】

  1. 〘 名詞 〙 やさしい女。みやびた女。しとやかで美しい女。やさめ。
    1. [初出の実例]「やさ女、しんぞ都はづかしく、哥にてくどけば哥にて返し」(出典:浄瑠璃・凱陣八島(1685頃)四)

ゆう‐じょイウヂョ【優女】

  1. 〘 名詞 〙 美しくやさしい女。
    1. [初出の実例]「天下に並び無き優女にてぞ有ける」(出典:延慶本平家(1309‐10)一本)

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