もと‐で【元手】
〘名〙
①
事業を始めようとする時、設備を整えたり、商品・
資材を購入したりするのに必要な
金銭。
資本。
※
浮世草子・本朝桜陰比事(1689)五「
商売のもとでをとらすべし」
② 転じて、
利益を得たり、生活の糧
(かて)を得たりするための
根源となるもの。
資質、
才能、技術など。
※
仮名草子・都風俗鑑(1681)二「むすめにかかりてよきもとでをえて、たのしくなるもあれば」
※歌舞伎・神有月色世話事(
縁結び)(1862)「扇一本本一冊、口が元手
(モトデ)の
講釈師」
③
利息を得る目的で、他に貸したり、預けたりする金。
元金。
※明治月刊(1868)〈大阪府編〉三「毎歳一百元の
本銭(モトデ)にて二十一元の
子銭(りそく)を収めて」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「元手」の意味・読み・例文・類語
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