精選版 日本国語大辞典 「元朝秘史」の意味・読み・例文・類語
げんちょうひし ゲンテウ‥【元朝秘史】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
モンゴル帝国時代にモンゴル人がまとめたモンゴル語の史書。原題は『モンゴル秘史』Mongghol-un ni'ucha tobcha'an。著者不明。編纂(へんさん)年代は1200年代の鼠(ねずみ)の年(1240年、1252年、1264年その他の説がある)。明(みん)朝の初めに漢字で音訳され、各語に中国語訳が付され、各節末にその節の中国語意訳が付され、12巻(十五巻本もある)に分けられた。もとの体裁のままのものもモンゴル人の間に存在した。内容はチンギス・ハン(成吉思汗)の事績が中心であり、その前に彼とモンゴル人の祖先の系譜と物語を置き、そのあとにオゴタイ・ハンの治世の事績を付してある。そして全体としてチンギス・ハンとその子孫の支配の正統性の強調と功臣の忠誠、勲功の称揚を基調としている。途中から十二支が配され年代記風となるが、実際は当時のモンゴル人の歴史観や口承の資料に依拠したことなどを反映してか、史実が物語風、叙事詩風に整理され、韻文が随所に盛り込まれている。モンゴルの言語、歴史、民俗その他に関する文字どおり基本文献である。
[吉田順一]
『那珂通世訳注『成吉思汗実録』(1943・筑摩書房)』▽『村上正二訳注『モンゴル秘史』全3冊(平凡社・東洋文庫)』
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
チンギス・カンを中心として,その祖先からオゴデイの時代までの伝説や歴史を述べたモンゴル語の書物。著者不明。全12巻。1240年成立とされてきたが,1324年成立とする有力な新説がある。モンゴル語で書かれ,明の洪武帝時代に,モンゴル語の音を漢字で写し,中国語の直訳と抄訳をつけた。13世紀頃のモンゴル人の民俗,言語,文学を研究するには貴重な資料であるが,フィクションを多く含み,歴史資料としての利用には注意を要する。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
…この間中国に2回旅行し,モンゴルにも旅行した。中国語と満州語の研究も行ったが,最も重要なのはモンゴル研究であり,とくに《モンゴル秘史》(《元朝秘史》)のローマ字音写,注釈,語彙,翻訳に関する研究を1931年から41年までかかって出版したのが,最大の業績である。【吉田 順一】。…
※「元朝秘史」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新