先覚者(読み)せんかくしゃ

精選版 日本国語大辞典 「先覚者」の意味・読み・例文・類語

せんかく‐しゃ【先覚者】

〘名〙 他に先んじてそのことが大事であることを悟り、研究し、実行する人。くさわけ。また、時代の流れを他の人より先に察知した人。
内部生命論(1893)〈北村透谷〉「平民的道徳の率先者も、社会改良の先覚者も」

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デジタル大辞泉 「先覚者」の意味・読み・例文・類語

せんかく‐しゃ【先覚者】

人々より先に物事道理や時代の流れの変化を見抜き、事を行った人。くさわけ。

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故事成語を知る辞典 「先覚者」の解説

先覚者

ほかの人々より先に、物事の道理や時代の変化を見抜き、行動を起こす人。

[使用例] 現に我国の先覚者たちに依って唱えられている普通選挙には、国民全体という中に私たち婦人の存在を無視しています[与謝野晶子*婦人も参政権を要求す|1919]

[由来] 「論語―憲問」に見える孔子のことばから。「相手がうそをついているのではないかとか、信用できないのではないかなどと邪推はしないのに、『さとる者(気づくべきことにほかの人々より先に気がつく人物)』こそ、賢いといえよう」と述べています。社会の間違った風潮にいち早く気づき、それを正そうとする人のことから転じて、現在のような意味で使われるようになりました。

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