先駆け(読み)サキガケ

デジタル大辞泉 「先駆け」の意味・読み・例文・類語

さき‐がけ【先駆け/先×駈け/×魁】

[名](スル)
他の者に先んじて敵中に攻め入ること。「―の功名
他のものより先になること。また、そのもの。先駆せんく。「春の―をする鶯」「流行の―」
[類語]先駆先駆者一番槍抜け駆け一番手一番乗り

さきがけ[彗星探査機]

昭和60年(1985)1月に打ち上げられた彗星探査試験機MS-T5の愛称宇宙科学研究所(現JAXA宇宙航空研究開発機構)が開発。日本で初めて惑星間空間に到達し、76年ぶりに回帰したハレー彗星に700万キロメートルまで接近。探査機すいせいとともに国際協力探査計画に参加し、付近太陽風プラズマ観測に成功した。以降、14年にわたって太陽風の観測を続け、平成11年(1999)1月に運用終了。

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精選版 日本国語大辞典 「先駆け」の意味・読み・例文・類語

さき‐がけ【先駆・魁】

  1. 〘 名詞 〙
  2. まっさきに立って敵中へ攻め入ること。また、その人。
    1. [初出の実例]「其日御合戦、直実勝万人前懸。一陣懸壊」(出典吾妻鏡‐寿永元年(1182)六月五日)
  3. 他のものより先になること。さきんずること。また、その人やそのもの。
    1. [初出の実例]「去ば先、死するの魁けと云は病也」(出典:ぎやどぺかどる(1599)上)
    2. 「模様の好染色も、実婦多川が魁(サキガケ)にて、端折芸者の多き中」(出典:人情本春色梅児誉美(1832‐33)三)
  4. さきおい(先追)
    1. [初出の実例]「前駈 サキハラヒ サキカケ」(出典:書言字考節用集(1717)九)

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