先験的意識(読み)センケンテキイシキ

デジタル大辞泉 「先験的意識」の意味・読み・例文・類語

せんけんてき‐いしき【先験的意識】

《〈ドイツtranszendentales Bewußtsein
カント哲学で、意識一般のこと。
フッサール現象学で、自然的態度判断中止を行ったのちに残存する純粋意識。超越論的意識。

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精選版 日本国語大辞典 「先験的意識」の意味・読み・例文・類語

せんけんてき‐いしき【先験的意識】

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] transzendentales Bewusstsein の訳語 ) カント哲学で、経験をはじめて可能にさせるという意味で、一切の経験に先立っている「我考う」という意識。また、フッサール現象学で、自然的態度に対して判断を中止し、それを括弧づけた後に残る純粋意識のこと。超越論的意識。

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