光学モード(読み)こうがくもーど

世界大百科事典(旧版)内の光学モードの言及

【格子振動】より

…これは,高い振動数をもつ格子振動が,低温で量子効果のため,いちばん低いエネルギー状態に落ち込んで比熱に寄与しなくなるためである。結晶が,正,負の電荷をもつイオンから構成される場合,正,負のイオンが逆の向きに動く形の振動を光学モードoptical modeと呼ぶ。この振動は,光の電磁場により,赤外光と強く相互作用をするためこの名前がつけられている。…

【フォノン】より

…低温において固体の比熱がデュロン=プティの法則からはずれることを説明するために,P.J.W.デバイによって導入された概念である。 結晶の場合は,構造が周期的なので,振動は波の形で伝わり,振動の際の原子の変位の仕方に応じて,音響モード,光学モード,あるいは横波,縦波と分けられる。振動数は,ふつうの固体で0から毎秒1013の範囲に分布する。…

※「光学モード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android