デジタル大辞泉 「兎に角」の意味・読み・例文・類語
とに‐かく
1 他の事柄は別問題としてという気持ちを表す。何はともあれ。いずれにしても。ともかく。「
2 (「…はとにかく」の形で)上の事柄にはかかわらないという気持ちを表す。さておき。ともかく。「結果は
[補説]「兎に角」とも当てて書く。
[用法]とにかく・なにしろ――「彼はとにかく(なにしろ)まじめな人だから」「このごろ、とにかく(なにしろ)忙しくってね」のように、取り上げた事柄をまず強調しようとする意では相通じて用いられる。◇「時間だから、とにかく出発しよう」「とにかく現場を見てください」のように、細かいことはさて置いて、まず行動をという場合は、「とにかく」しか使えない。「私はとにかく、あなたまで行くことはない」のような「…は別として」の意の用法も、「とにかく」に限られる。◇「なにしろ」は「なにしろあの人の言うことだから」「なにしろ暑いので」のように「から」「ので」と結び付いて、その事柄を理由・原因として強調する用法が多い。
[類語]何しろ・何せ・