兜町(読み)かぶとちょう

精選版 日本国語大辞典 「兜町」の意味・読み・例文・類語

かぶと‐ちょう ‥チャウ【兜町】

(兜を埋めた兜塚に建てた神社によるという) 東京都中央区日本橋の地名。明治一一年(一八七八東京株式取引所(現在の東京証券取引所)が設立されて日本の代表的証券街となる。鎧(よろい)が島。株屋町。転じて、東京および日本の株式市場の意にも用いられる。

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デジタル大辞泉 「兜町」の意味・読み・例文・類語

かぶと‐ちょう〔‐チヤウ〕【兜町】

東京都中央区の地名。東京証券取引所中心に、証券会社銀行が集中する。日本橋兜町
俗に、東京証券取引所のこと。

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日本歴史地名大系 「兜町」の解説

兜町
かぶとちよう

[現在地名]中央区日本橋兜町

もみじ川の東岸北端、北を日本橋川、南を海運かいうん(旧海賊橋)から続く街路に区切られる一帯。明治四年(一八七一)に起立された。町名は兜塚があることにちなむ。当地は慶安年間(一六四八―五二)以来、丹後田辺藩牧野氏上屋敷であった。同屋敷は南は坂本さかもと町一丁目、東は南茅場みなみかやば町で、北の日本橋川対岸は小網こあみ町一―二丁目。屋敷地の東端から小網町二丁目へ渡すよろい渡がある。寛永江戸図では御船手頭向井将監の屋敷だったが、承応江戸絵図以降は一貫して牧野氏の屋敷。文久二年(一八六二)三河西尾藩大給松平氏邸となる(江戸藩邸沿革事蹟)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「兜町」の意味・わかりやすい解説

兜町
かぶとちょう

東京都中央区にある町名で、1947年(昭和22)以降日本橋兜町となる。ニューヨークの2取引所に次いで世界第3位にある東京証券取引所を中心に証券会社が集中し、「島」の別称で親しまれ、兜町の名は東京証券取引所の同義語として、また日本の証券市場代名詞ともなっている。兜町の名は、町の一角にある兜塚の伝承による。兜塚の起源については、源義家(みなもとのよしいえ)が奥州征伐の凱旋(がいせん)のおり、兜で塚を築いて、東夷(とうい)鎮護の神仏加護と戦勝を祈願したという説をはじめ、諸説がある。1873年(明治6)に日本最初の国立銀行がこの地に設立され、1878年に日本最初の東京株式取引所(現在の東京証券取引所)が開設されてから、多数の証券会社が進出し、証券業界、証券市場の中心となる基礎がつくられた。兜町は第二次世界大戦後、一貫して株式の民主化への努力を重ねて株式投資の大衆化に貢献してきた。

[桶田 篤]


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百科事典マイペディア 「兜町」の意味・わかりやすい解説

兜町【かぶとちょう】

東京都中央区の日本橋兜町地区。おもに1丁目の地区をいう。江戸時代は鎧ヶ島(よろいがしま)と呼ばれ,現在も〈島〉と通称。1878年東京株式取引所(現在の東京証券取引所)が開設され,日本最大の証券街として発展,鎧橋ぎわの取引所を中心に証券会社が密集する。東京証券取引所,証券市場,証券界の代名詞。
→関連項目北浜証券取引所東京証券取引所[株]

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世界大百科事典 第2版 「兜町」の意味・わかりやすい解説

かぶとちょう【兜町】

東京都日本橋にある町名。1947年以降は中央区日本橋兜町。東京証券取引所を中心に,大小100余の証券会社が集まり,日本の代表的証券街となっている。そのため兜町の名は,日本の証券市場ないし証券界の代名詞として,また東京証券取引所(東証)の同義語として用いられることが多い。ウォール街(ニューヨーク株式取引所),北浜(大阪証券取引所),伊勢浜(名古屋証券取引所)と同様である。現在の兜町かいわいは,江戸時代初期に埋立てによってできた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「兜町」の意味・わかりやすい解説

兜町
かぶとちょう

日本橋兜町」のページをご覧ください。

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世界大百科事典内の兜町の言及

【東京[都]】より

…丸の内にオフィス街がつくられる以前にも多くの企業が集中した場所がなかったわけではない。明治初期から中期にかけて兜(かぶと)町を中心とする地域に時代をリードする企業が集まっていたが,丸の内開発とともにその地位を譲っている。東京駅の開業を見込んで発展した丸の内に対して,兜町付近は水運に恵まれていたということが初期には注目されたわけだが,結局この地は大港湾には適さず,すでに世は鉄道の時代を迎えていたのである。…

※「兜町」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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