入乱れる(読み)イリミダレル

デジタル大辞泉 「入乱れる」の意味・読み・例文・類語

いり‐みだ・れる【入(り)乱れる】

[動ラ下一][文]いりみだ・る[ラ下二]多くのものがまじりあって混乱する。「情報が―・れる」
[類語]面倒臭い世話煩雑面倒厄介手数てかず手数てすう複雑煩瑣はんさ難しいうるさい煩わしいややこしいやかましいくだくだしいうっとうしいこうるさい気詰まりしち面倒しち面倒臭い難儀煩多錯雑錯綜さくそうしち難しい入り組む込み入る手が込む気が重い気が進まない気乗り薄うんざり億劫おっくう渋る投げ遣り大儀懶惰らんだ横着怠慢怠惰不精懈怠けたい飽き飽き世話が焼ける手が掛かる冗長繁簡ごたごたもつれる紛糾ごっちゃ乱雑雑然

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精選版 日本国語大辞典 「入乱れる」の意味・読み・例文・類語

いり‐みだ・れる【入乱】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]いりみだ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. 秩序もなく入りまじる。ごちゃごちゃとはいり込む。錯雑する。混乱する。いれみだる。
    1. [初出の実例]「引馬野(ひくまの)ににほふ榛原(はりはら)入乱(いりみだれ)衣にほはせ旅のしるしに」(出典万葉集(8C後)一・五七)
    2. 「宮家の使どものいりみだれてののしり、おほやけごとはなぐさむかたもなきに」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上上)
  3. 互いに入りまじってもみ合う。いれみだる。
    1. [初出の実例]「其の外自余の陣々にも、互に入みだれ、追(おう)つ返(かへ)いてたたかひけれども、未だ勝負ぞなかりける」(出典:保元物語(1220頃か)中)

入乱れるの補助注記

の「万葉‐五七」の例は「イリミダリ」と四段活用に読む説もある。

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