入牢(読み)にゅうろう

精選版 日本国語大辞典 「入牢」の意味・読み・例文・類語

にゅう‐ろう ニフラウ【入牢】

〘名〙 牢屋にはいること。牢屋に入れられること。じゅろう。
※西洋聞見録(1869‐71)〈村田文夫〉後「或若干日の間入牢して苦業をなすやと訟庭より問へり」

じゅ‐ろう ‥ラウ【入牢】

〘名〙 牢屋にはいること。牢屋に入れられること。入獄投獄下獄。にゅうろう。
※牢獄秘録(17C中)女牢入牢之事「弐百人余り之入牢之時は」

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デジタル大辞泉 「入牢」の意味・読み・例文・類語

じゅ‐ろう〔‐ラウ〕【×牢】

[名](スル)牢に入れられること。また、牢に入ること。にゅうろう。⇔出牢
「以前其の子分のことで―しまして」〈鉄腸・花間鶯〉

にゅう‐ろう〔ニフラウ〕【入×牢】

[名](スル)じゅろう(入牢)

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世界大百科事典内の入牢の言及

【禁獄】より

…鎌倉幕府法の中には,他人を打擲した凡下(ぼんげ)(一般人)身分の輩は60日間禁獄するというように囚禁日数を明記したものもある。江戸幕府も禁獄を刑罰としていたが,名称は過怠牢(有期)と永牢(終身刑)を内容とする入牢(にゆうろう)という語に変化した。明治時代には,1880年(明治13)7月公布の刑法に禁獄が懲役とならぶ主刑として規定されていたが,1907年廃止された。…

※「入牢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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