八道(読み)ハチドウ

デジタル大辞泉 「八道」の意味・読み・例文・類語

はち‐どう〔‐ダウ〕【八道】

八正道はっしょうどう」の略。

律令制で、東海東山北陸山陰山陽南海西海の七道に畿内を加えたもの。また、明治時代、七道に北海道を加えた称。
朝鮮行政区画としての八つの道。京畿キョンギ江原カンウォン咸鏡ハムギョン平安ピョンアン黄海ファンヘ忠清チュンチョン慶尚キョンサン全羅チョルラ

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精選版 日本国語大辞典 「八道」の意味・読み・例文・類語

はち‐どう‥ダウ【八道】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙はっしょうどう(八正道)」の略。〔教行信証(1224)〕
  2. [ 2 ]
    1. [ 一 ] 令制で、畿内と七道を合わせた称。すなわち、畿内・東海道東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道。明治以降、七道に北海道を加えて八道とした。
      1. [初出の実例]「勅八道巡察使等曰」(出典:続日本紀‐天平一六年(744)九月乙酉)
    2. [ 二 ] 朝鮮で、京畿(けいき)・江原・咸鏡(かんきょう)・平安・黄海・忠清・慶尚・全羅の八道の総称。〔明史‐朝鮮伝〕

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