精選版 日本国語大辞典 「公用語」の意味・読み・例文・類語
こうよう‐ご【公用語】
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公の文書や公の場での会話に用いられることが認められた言語。日本のように、一つの国のなかで一言語しか話されていないといえる状態である場合、当然その言語(ただし、いずれかの方言をもとにしたもの)が公用語(国語)となるが、複数の言語が話されている場合、そのうちのどれかを公用語と定める必要が生じる。国によってそうした公用語が一つである場合と、複数である場合がある。
多言語の国では、どの言語を公用語とするかがしばしば紛争の種となる。その理由の一つは、公用語を使いこなせることが社会的地位を保証する要件になることが多く、その公用語を母語とする集団が圧倒的に有利になるという点にある。また、国として複数の言語を公用語としても、なんらかの順序づけを与えることもありうる。さらに、国内に話される言語の数が多く、しかも土着語で国全体の共通語として発達しているものがない国では、国の公用語のほかに地方公用語をいくつか認めている場合がある。たとえばザンビア(アフリカ)においては、国の公用語(国語)は英語であるが、いくつかの土着言語(たとえば、ベンバ語、ニャンジャ語、ロジ語など)を地方公用語として認めている。これらはもともと地方共通語として力をもっていたものであるが、そのいずれもが国全体の共通語にはなりえないため、旧宗主国の言語を国語とする一方、このような措置をとったものと考えられる。同様の事情は隣国コンゴ民主共和国(旧ザイール)などにも認められる。
[湯川恭敏]
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…国家と民族言語の間には次のような関係がある。(1)1言語が多国家で用いられる場合 たとえばドイツ語はドイツ,オーストリア,スイスなどで公用語とされている。(2)1言語がある1国家だけで用いられる場合 日本語と日本,ノルウェー語とノルウェーにその例を見る。…
…一般には〈日本語〉の意味で使われているが,〈何ヵ国語も話せる〉というような場合は,他と異なる記号の体系としての言語をさす。しかしより厳密にそれぞれの国の自国語という意味では,ある国家の公的な言語をさし,〈国家語〉あるいは,〈公用語〉ともいう。アイヌ語はこの意味で国語ではない。…
※「公用語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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