公界をする(読み)クガイヲスル

デジタル大辞泉 「公界をする」の意味・読み・例文・類語

公界くがいを◦する

晴れの場所に出る。人前に出る。世を送る。
茗荷めうがなど食うたらば―◦することがなるまいと思ふによって食はぬ」〈虎清狂・鈍根草

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「公界をする」の意味・読み・例文・類語

くがい【公界】 を する

  1. 晴れの場所に出る。人なかに出る。
    1. [初出の実例]「みゃうがなどくふたらは、くがいをする事がなるまひと思ふによってくはぬ」(出典:虎明本狂言・鈍根草(室町末‐近世初))
    2. 「男子は公界(クガイ)をも為(スル)者なれば好衣装を著る理り有」(出典:反故集(1671)下)
  2. 遊女客勤めをする。
    1. [初出の実例]「公界(クガイ)なさるるからは、酒参ると、笑はせらるると、床で厭な顔なされぬが、商(あきなひ)上手といふもの」(出典:浮世草子傾城禁短気(1711)三)

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