公界人(読み)クガイニン

デジタル大辞泉 「公界人」の意味・読み・例文・類語

くがい‐にん【公界人】

公界者くがいもの」に同じ。
「会うて一礼言ひたしとは思せども、遊君は―」〈浄・扇八景〉

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精選版 日本国語大辞典 「公界人」の意味・読み・例文・類語

くがい‐にん【公界人・苦界人】

  1. 〘 名詞 〙 特定主人などをもたず、公界世間)に奉仕し、公衆共有財産として存在した、連歌師算置遊女などをさしていう。公界者。公界往来人。
    1. [初出の実例]「あれあれ、くがい人(ニン)ぢゃと聞(きい)たが」(出典:雲形本狂言・孫聟(室町末‐近世初))

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