出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
電気・電子回路の一種で、音の共鳴に似た現象を電気振動で生じさせる回路。普通コイルとコンデンサーを接続してつくるが、マイクロ波のように導体でつくった電波の共鳴箱を用いるなど、物理現象を利用する場合もある。電気の共振現象には直列共振と並列共振とがあり、それぞれ直列共振回路、並列共振回路とよぶが、後者を電子回路の同調に用いる場合は同調回路、あるいはタンク回路ともよぶ。コイル(インダクタンス)とコンデンサー(キャパシタンス)を直列に接続すると、ある周波数のときインピーダンスが最小となり、回路の直流抵抗の値と等しくなる。この種の回路を直列共振回路という。他方、コイルとコンデンサーを並列に接続すると、ある周波数のとき、インピーダンス(交流抵抗)は最大となる。この種の回路を並列共振回路という。共振回路はこのように周波数の選択性に優れており、電子回路の周波数の選択、および合成による広帯域の周波数特性を得るために用いられる。ただし、電気機械回路では、回路装置を破壊する場合もあるので注意を要する。
[岩田倫典]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…また地震のとき,地震波の振動数が建物などの固有振動数と一致すると共振して激しく振動し,大きな損害を生ずることがある。コイル,コンデンサー,抵抗をつないで作った共振回路は,コイルのインダクタンス,コンデンサーの容量,抵抗の値で定まる周波数の交流電圧を加えると共振して強い振動電流を生ずる。この性質は,いくつもの周波数の異なる電波の中から一つを選んで受信するラジオなどの同調回路に利用される。…
※「共振回路」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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