精選版 日本国語大辞典 「兵」の意味・読み・例文・類語
つわ‐もの つは‥【兵】
へい【兵】
ひょう ヒャウ【兵】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
軍人の階級で将校、下士官の下の地位にある者。旧日本軍では海軍が1920年(大正9)、陸軍が31年(昭和6)から兵の呼称を採用したが、それ以前は陸海軍とも卒と称していた。陸軍は兵を兵長、上等兵、一等兵、二等兵に、海軍は一等兵、二等兵、三等兵、四等兵に区分していた。兵は所定の課題・任務を果たせば昇進でき、さらに下士官、将校への道も開かれていた。現在自衛隊は兵にあたる者を士と称し、士と士長に区分している。
[纐纈 厚]
…これらが桓武平氏に系譜をもつ東国豪族層の武士化の初期的現象であるといえよう。当時このような武力の担い手を一般に兵(つわもの)と呼称したが,将門やこれを討滅した貞盛(国香の子)をはじめ,村岡五郎良文・忠常あるいは貞盛の弟繁盛,その子の余五将軍維茂などはこの時代の名だたる兵であった。 こうして東国では主として桓武平氏一族に系流をもつ在地の豪族的武士の成長が見られるが,忠常の乱を平定した源頼信の活躍,そしてそののち奥州におこった前九年・後三年の役に際して源頼義・義家が東国武士を積極的に組織していったことなどを機会に,東国の桓武平氏の一族の多くは清和源氏を棟梁としてその武的組織の下に結集されていった。…
…さまざまな職能(芸能)を主人に提供し,主人からは恩給を与えられて,両者の間には双務的な主従関係が形成された。なかでも武芸によって主人に仕えた家人は兵(つわもの)とか侍(さぶらい)とか呼ばれ,主人の武力を構成し,主人とその一族・家の警固等にあたった。その家人は主人との従属関係から二つのタイプに分けられる。…
…12世紀半ば以後,武士の政治的勢力が増大し,鎌倉幕府の創設から江戸幕府の終末まで670余年の間,武家政治を展開させた。
[武士の発生]
武士は10~11世紀の農村を母体として生まれたが,その発生要因の一つとしては国家の兵制の変化のもとで8世紀末に生まれた健児(こんでい)制(健児)をあげねばならない。これは地方の郡司や富裕農民の子弟を武芸に専従させたものであるが,そこから地方有力者が武技を練り武士化する要件が生まれた。…
…軍学,兵学のこと。〈用兵の法〉の略語で,兵はもと武器の意から転じて軍隊の意。…
※「兵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
固定翼機でありながら、垂直に離着陸できるアメリカ軍の主力輸送機V-22の愛称。主翼両端についたローターとエンジン部を、水平方向から垂直方向に動かすことで、ヘリコプターのような垂直離着陸やホバリング機能...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新