精選版 日本国語大辞典 「其奴」の意味・読み・例文・類語
そ‐いつ【其奴】
〘代名〙 (「そやつ」の変化した語)
※天草本伊曾保(1593)狼と子を持った女の事「タトイ ヲウカメガ キタリトモ soitçumeuoba(ソイツメヲバ) ウチコロイテ カワヲ ハイデ ノキョウゾト ユウニ ヨッテ」
② 他称。相手側の事物、または話題の事物をさし示す(中称)。
そ‐やつ【其奴】
〘代名〙 他称。相手側の人、または話題の人をののしったり乱暴にいったりするのに用いる。そいつ。
す‐やつ【其奴】
〘代名〙 (「そやつ」の変化した語) 他称。軽んじて用いる中称。
※落窪(10C後)二「すやつはいづち行くとも、よくありなんや。今逢ふとも、我らが子ども、いかがせん」
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