写象(読み)シャショウ

デジタル大辞泉 「写象」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐しょう〔‐シヤウ〕【写象】

《〈ドイツVorstellung》心に浮かんでくる具象的な考え。知覚に基づいて意識にあらわれる客観的内容表象

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精選版 日本国語大辞典 「写象」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐しょう‥シャウ【写象】

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Vorstellung訳語 ) 感覚要素とする心的複合体。比較的独立した全体として現われる意識の客観的内容をいう。表象。しゃぞう。〔普通術語辞彙(1905)〕
    1. [初出の実例]「その時己の記憶の表面へ、力強く他の写象(シャシャウ)を排して浮き出して来た」(出典青年(1910‐11)〈森鴎外〉一五)

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