冷やか(読み)ヒヤヤカ

デジタル大辞泉 「冷やか」の意味・読み・例文・類語

ひや‐やか【冷(や)やか】

[形動][文][ナリ]
つめたく感じられるさま。「冷ややかな山の空気 秋》「暁の―な雲流れけり/子規
態度が冷淡であるさま。「冷ややかな目つき」
落ち着いていて物に動じないさま。冷静なさま。「常に冷ややか傍観者でいる」
[派生]ひややかさ[名]
[類語](1涼しい冷たい冷やっこい冷涼寒冷凜冽りんれつ清冷清冽冷え冷えひんやりひやり身を切るようきんきん冷や冷や冷や冷温清涼/(2冷淡冷然薄情不人情非人情無情非情冷酷冷血酷薄クール無慈悲心無い血も涙も無い

ひや‐か【冷やか】

[形動ナリ]冷ややか」に同じ。
「打ちそそぐ秋のむら雨―にて風にさきだつしたの浮雲」〈拾遺愚草員外

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精選版 日本国語大辞典 「冷やか」の意味・読み・例文・類語

ひや‐か【冷か】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「か」は接尾語 ) =ひややか(冷━)
    1. [初出の実例]「冬の日は冷(ヒヤカナル)に触るるがごときなり」(出典:東大寺本大般涅槃経平安後期点(1050頃)五)

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