出入り(読み)デイリ

デジタル大辞泉 「出入り」の意味・読み・例文・類語

で‐いり【出入り】

[名](スル)
出たりはいったりすること。ではいり。「人の出入りがはげしい」「トラック出入りする」
商売などのために、頻繁にその家や会社を訪れること。「出入り業者」「卒業後も研究室出入りする」
金銭支出収入。ではいり。「出入りの多い月」
数量増減。ではいり。「出席者数は毎回多少の出入りがある」
地形が突き出たりはいり込んだりしていること。「出入りの大きい海岸線」
俗に、争いごと。もめごと。けんか。「やくざ出入り
出入り筋2」の略。
「その約束をのばし、―になる事なりしに」〈浮・永代蔵・一〉
[類語](1出入ではい出入出し入れ/(6決闘格闘果たし合い取っ組み合い掴み合い組み討ち喧嘩

で‐はいり〔‐はひり〕【出入り/出×這入り】

[名](スル)でいり」に同じ。「人の―が多い家」「自由に―する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「出入り」の意味・読み・例文・類語

で‐はいり‥はひり【出入・出這入】

  1. 〘 名詞 〙
  2. でいり(出入)
    1. [初出の実例]「こいつ出這入(デハイリ)にうまいやつだ」(出典咄本・鹿の子餠(1772)海鼠腸)
  3. でいり(出入)
  4. でいり(出入)
    1. [初出の実例]「お前とは縁切に成って仕舞ったから、私が出這入りをする訳ぢゃアないが」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉四〇)
  5. でいり(出入)
  6. でいり(出入)
    1. [初出の実例]「出はいりの多い、入江に沿った細い道を」(出典:闘いへの怖れ(1955)〈島尾敏雄〉)
  7. でいり(出入)
    1. [初出の実例]「舞台の出這入(デハイリ)ちょんの間盃」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)

出入りの補助注記

「でいり」よりも口語的な表現。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android