出端を挫く(読み)デハナヲクジク

デジタル大辞泉 「出端を挫く」の意味・読み・例文・類語

出端ではなくじ・く

物事を始めようとする意気込みや、勢いに乗って調子づこうとするのを機先を制して妨げる。出端を折る。「対戦相手の―・く先制点」
[類語]先を越す先手を打つ機先を制するくさびを打ち込む

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「出端を挫く」の意味・読み・例文・類語

でばな【出端】 を=挫(くじ)く[=折(お)る・=&JISEAEE;(も)ぐ]

  1. はじめようとする話や仕事を妨げる。はじめようと意気ごんでいるのを妨げる。機先を制して相手の意気込みをむだにさせる。〔随筆松屋筆記(1818‐45頃)〕
    1. [初出の実例]「男は出鼻(デバナ)を挫(クヂ)かれた気持で、何処から出直さうかと考へる」(出典虞美人草(1907)〈夏目漱石一二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android