刃渡(読み)はわたり

精選版 日本国語大辞典 「刃渡」の意味・読み・例文・類語

は‐わたり【刃渡】

〘名〙
① 刃物の刃の長さ。
落語・京阪土産の下(1894)〈三代目春風亭柳枝〉「はわたり三尺上を通る鳥は羽が切れて落ちて来るといふ位なもんで」
刀剣の刃の上を、素足でわたり歩く軽業
※引越やつれ(1947)〈井伏鱒二〉牛込鶴巻町「火渡りと刃渡りの二つの芸しか出来ないが」
③ 比喩的に、危険な行為
※朱と緑(1936)〈片岡鉄兵〉絢爛と砕く「あんたはどうしてこんな危い刃渡(ハワタ)りするの?」

やいば‐わたし【刃渡】

〘名〙 仕上げた刀剣を注文主に渡すこと。
浄瑠璃長町女腹切(1712頃)下「お悦にやいばわたしの御祝義、お振廻(ふるまひ)が有そふな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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