分つ(読み)ワカツ

デジタル大辞泉 「分つ」の意味・読み・例文・類語

わか・つ【分(か)つ/別つ】

[動タ五(四)]
一つのものを離して二つ以上にする。別々にする。分ける。「軍勢二手に―・つ」
(「頒つ」とも書く)それぞれに分けて配る。分配する。「希望者には実費で―・つ」
見分けて決める。判断する。「理非を―・つ」「黒白を―・つ」
仕切る。区別する。「昼夜を―・たぬ突貫工事」
同じ感情をお互いに持ち合う。「悲しみを―・つ」
(「たもとをわかつ」の形で)人と別れる。また、同じ行動をしてきた仲間と縁を切る。「僚友と袂を―・つ」
[類語]配る離す分ける配分する分配する分与する案分する折半する山分けする

あか・つ【分つ/頒つ】

[動タ四]
分かち配る。あちこちに割り当てる。
はたの民―・ち、臣連おほむらじ等おのおのねがひのままに」〈前田本雄略紀〉
分けて派遣する。
駅使はゆまづかひ四方よもに―・ちて」〈・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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