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溶解度がわずかに異なる溶質を段階的に結晶化して分離する方法。混合溶液から最初に析出する結晶は、より難溶性の成分が相対的に濃縮され、母液にはより易溶性の成分が相対的に濃縮される原理による。時間と手間のかかる操作のため、他の分離法が発達した現在ではあまり利用されないが、歴史的にはプロメチウムを除くすべてのランタノイドがこの方法で分離されている。
多成分系混合溶液の温度・圧力の変化に応じて平衡定数が変化し、溶解度が小さくなった物質から順次結晶化が進行する過程をいうこともあり、マグマから岩石が生成する過程がこれに相当する。
[岩本振武]
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…この場合,マグマから晶出した結晶がマグマと化学反応を起こすと,その反応の程度や時期によって,結晶の組成もマグマの組成もいろいろに変化する。これを分別結晶作用fractional crystallizationと呼んでいる。ボーエンは,マグマというものは結晶作用の際に結晶と液との間に種々の反応関係を示す反応系であると考え,晶出する結晶と残液との間に種々の程度に分別が起こり,そのために反応の進行の程度に違いを生じ,このことがマグマの分化作用の最も本質的に重要な原因であると主張して,これを反応原理と呼んだ。…
※「分別結晶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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