ぶんすい‐かい【分水界】
〘名〙
地上に降った雨が二つ以上の
水系に分かれる
境界。〔工学字彙(1886)〕
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デジタル大辞泉
「分水界」の意味・読み・例文・類語
ぶんすい‐かい【分水界】
雨水が、二つ以上の水系へ分かれて流れる境界。分水線。
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分水界
ぶんすいかい
隣り合った流域の境界線。河川水は地表水と地下水とから涵養(かんよう)されるものであるから、地表面分水界と地下水流動系の分水界とが存在する。熊本県の阿蘇山(あそさん)西麓(せいろく)の台地部のように、地表面分水界と地下水流動系の分水界がまったく異なり、大量の地下水が隣接流域へ流出している地域もある。地表面分水界は一般に稜線(りょうせん)に沿うので分水嶺(れい)ともよばれるが、平地部やカルスト地域ではこの分水界がはっきりしないことがある。
[榧根 勇]
『堀公俊著『日本の分水嶺――地図で旅する列島縦断6000キロ』(2000・山と渓谷社)』
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ぶんすいかい【分水界 divide】
地理学用語。隣接している流域間の境界線のことで,分水線,流域界ともいう。異なる水系からなる流域間の境界線を主分水界,同一水系内の本川と支川の流域間や,支川の流域間の境界線を副分水界という。分水界は,一般には降水がそこを境にしてどちらに流下するか,という観点から,地表水について考えられるので,稜線に沿って形成される。特別な場合には,地下水分水界が扱われることもある。地下水分水界は地下水の排水域間の境界である。
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分水界【ぶんすいかい】
分水嶺とも。相接する河川の流域間の境界線。普通は山稜線が分水界となる。
→関連項目河川
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