普及版 字通 「初(漢字)」の読み・字形・画数・意味
初
常用漢字 7画
[字訓] はじめ
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
衣+刀。衣を裁(た)ちそめる意。〔説文〕四下に「始なり。刀に從ひ、衣に從ふ。裁衣の始めなり」という。〔爾雅、釈詁〕に初・哉・(肇)・基など、「始なり」と訓する字を列するが、それらはいずれも、ことはじめとしての儀礼的な意味を背景にもつ字である。初・裁は神衣・祭衣を裁(た)つ意の字であろう。金文の「初見」「初見事」は君臣の礼。最初の意は引伸の義である。
[訓義]
1. はじめ、ことのはじめ、衣の裁ちはじめ、その儀礼。
2. もと、まえかた、むかし、ふるごと、時間的にっていう。
3. 最初、はじめて。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕初 ハジメ・ハジム 〔字鏡集〕初 ハジメ・タマタマ
[熟語]
初衣▶・初一▶・初嫁▶・初会▶・初学▶・初冠▶・初寒▶・初願▶・初吉▶・初九▶・初▶・初景▶・初▶・初月▶・初献▶・初見▶・初元▶・初弦▶・初古▶・初候▶・初刻▶・初昏▶・初歳▶・初祭▶・初載▶・初志▶・初始▶・初試▶・初次▶・初事▶・初時▶・初日▶・初終▶・初出▶・初旬▶・初曙▶・初醸▶・初心▶・初生▶・初晴▶・初政▶・初草▶・初創▶・初霜▶・初地▶・初衷▶・初肇▶・初程▶・初度▶・初頭▶・初年▶・初魄▶・初番▶・初伏▶・初服▶・初文▶・初▶・初本▶・初葉▶・初涼▶・初令▶
[下接語]
往初・敬初・古初・劫初・最初・始初・遂初・晴初・大初・太初・当初・頭初・年初・復初・有初・臘初
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報