しょ‐せい【初生】
〘名〙
① 初めて生まれること。また、生まれたて。しょしょう。
② 初めて生ずること。新しく産出すること。
※
文明論之
概略(1875)〈福沢諭吉〉五「然るに此仏法も初生の時より
治者の党に入て其力に依頼せざる者なし」 〔
詩経‐
大雅・緜〕
※
譬喩尽(1786)七「初生
(しょセイ)とは儒者医者の
弟子をいふ」
④
生物学で、原始的な
状態のこと。〔生物学語彙(1884)〕
しょ‐しょう ‥シャウ【初生】
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)六「光音遍浄天、乃至有頂までの、初生
(ショシャウ)(〈注〉ウマレハジメ)、および
退没(たいもつ)(〈注〉しぬる)、かをかぎて、ことごとく、よくしらん」
はつ‐なり【初生】
〘名〙 その年に初めてできた
果実や
野菜。初めて収穫するものについてもいう。
※俳諧・桜川(1674)秋二「初なりやみつよつふたつからす瓜〈即休〉」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「初生」の意味・読み・例文・類語
しょ‐せい【初生】
1 初めてこの世に生まれ出ること。また、生まれたばかりであること。
2 初めて生ずること。「仏法初生の時」
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初生
① primary: 一般的な名称で,マグマの固化過程で形成された火成岩の構成,および堆積物の沈殿の過程で形成された構造を指している.
② protogenous, protogenic: 砕屑岩などの二次的な岩石に対して,一次的な岩石に用いる語である[Naumann : 1858, Becke : 1903].岩石のみならず鉱床,岩塩,石炭など広い範囲を対象にしているが,あまり使用されない.
初生
(1) 地下深部から初めて地表にでてきたマグマ,あるいはマグマ中に含まれていた水,ガスなどの物質につける形容詞.地表付近の物質で汚染されていない状態であるという意味.(2) 一次的のことで,二次的な作用を受けていないという意味で用いる.(3) 地球生成当時から存在する物質を形容するのに用いられるが,これは始原(primordial)の語が普通用いられる[片山ほか : 1970,地学団体研究会 : 1996].
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
普及版 字通
「初生」の読み・字形・画数・意味
【初生】しよせい
生まれつき。〔書、召誥〕嗚呼(ああ)、生子の、厥(そ)の初生に在りて、自ら哲命を貽(おく)られざる罔(な)きが
(ごと)し。字通「初」の項目を見る。
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