初音(読み)ハツネ

デジタル大辞泉 「初音」の意味・読み・例文・類語

はつ‐ね【初音】

鳥や虫の、その年、その季節最初の鳴き声。特に、うぐいすの鳴き声にいう。 春》うぐひすの身をさかさまに―かな/其角
源氏物語第23巻の巻名。光源氏、36歳。源氏年賀回り、新年六条院の華やぐさまなどを描く。
[類語]鳴き声囀り鶏鳴東天紅雁が音・吠え声・遠吠え・嘶き・空音

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精選版 日本国語大辞典 「初音」の意味・読み・例文・類語

はつ‐ね【初音】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 鳥獣、虫類などが、その年、その季節に初めて鳴く声。初声。
      1. [初出の実例]「何処にか鹿の初音はきこゆらん萩の下葉の見まくほしさに」(出典:安法集(983‐985頃))
    2. 特に、鶯(うぐいす)がその年初めて鳴く声。《 季語・春 》
      1. [初出の実例]「うぐひすのはつねほのかにあしひきのやまべとびいづる声きこゆなり」(出典:忠見集(960頃))
    3. 香木の名。分類は新伽羅(きゃら)。香味は辛。一木三銘の伝説で著名。
      1. [初出の実例]「何れきかん伽羅の初音と時鳥〈堅結〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)三)
  2. [ 2 ] 「源氏物語」第二三帖の巻名。源氏三六歳の正月。源氏の、六条院と二条院の御方々への年賀回り、臨時客、男踏歌(おとことうか)などを中心に、新年の六条院のはなやかさを描く。玉鬘十帖の第二。

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「初音」の解説

初音[竹工]
はつね

東北地方福島県地域ブランド
会津若松市で製作されている。江戸時代から1965(昭和40)年頃まで、起き上がり小法師風車とともに会津の正月をいろどる縁起物一つとして広く親しまれた。輪切りの竹に吹き口がついているだけの小さな竹笛。福島県伝統的工芸品

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「初音」の解説

はつね【初音】

長野日本酒蔵元は「関口酒造」。現在は廃業。蔵は上田市常田にあった。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

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